お世話になっております。
RIMONO Work-Life Design代表の西重です。今回のテーマは『最低賃金』です。
■最低賃金の改定(東京都は時給1,163円へ)
令和6年10月1日から、東京都の最低賃金が更新され、『1,163円』となりました。昨年の令和5年時の『1,113円』から『50円』の値上げとなります。昨年、最低賃金の全国平均が初めて『1,000円』を超えました。
これまで岸田内閣では、『30年代半ばまでに1,500円を目指すとした目標について、より早く達成できるよう取り組む』とされていました。ただ、今回の石破新総理は就任会見で、『最低賃金2020年代に1,500円引き上げ目指す』と、これまでの目標をさらに前倒しすることを明言されました。
これからも、ますます最低賃金が上がってくることは間違いありません。
■最低賃金の歴史
厚生労働省に掲載のある『東京都最低賃金改正経過一覧』を見てみると、いかに最低賃金が上昇しているかが分かります。私が生まれた昭和60年(1985年)を見てみると、東京都の最低賃金は『477円』という、驚きの金額となっておりました。
最低賃金の推移は下記の通りです(東京都)。
平成元年(1989年):525円
平成10年(1998年):692円
平成20年(2008年):766円
平成30年(2018年):985円
令和5年(2023年):1,113円
令和6年(2024年):1,163円
■平均給与も上がっているのか?
国税庁が発表している『民間給与実態統計調査』によると、各年の平均給与は下記の通りです。
平成元年(1989年):402万円
平成10年(1998年):464万円
平成20年(2008年):430万円
平成30年(2018年):441万円
令和5年(2023年):460万円
■最低賃金と平均給与の関係性
平成元年(1989年)には、最低賃金『525円』・平均給与『402万円』でしたが、令和5年(2023年)には最低賃金『1,113円』・平均給与『460万円』でした。
約30年の間に、最低賃金は『約2.1倍』、平均給与は『約1.1倍』となっており、最低賃金の上り幅ほどの平均給与の上昇はないようです。
■これからの未来について
「最低賃金」は上がりつつも、「平均給与」が上がらない理由に、『非正規雇用者の増加』や『格差が拡大している』などが理由として挙げられています。
しかし、最低賃金も給与も上げていけるように、利益の出るビジネスモデルを作り込んでいきたいと思います。